2020/04/18 22:21

今回は修理のご報告です。


SONY製MSX2 HB-F1XDは、同社のMSX2+機 HB-F1XDJ/XVと同様に映像音声の出力回路として写真の小基板「HIC-1」を使用しています。
この子基板はRGB信号からビデオ出力を生成するだけでなく、音声のミキシング、アンプ機能も持っています。
基板上にはS映像(YC)信号も作成されていますので、S端子の増設も可能な高機能基板です。

ところが、この基板上に実装されている表面実装電解コンデンサは、ほぼ確実に液漏れします(写真はリードタイプに交換済みです)。
液漏れの状態がひどくなると、基板の他の部品やパターンを侵し、修復不可能な状態になってしまいます。

映像が出ないということでお預かりした今回の個体も、小基板上の部品が欠落し、パターンがひどく損傷しておりました。
そこで小基板の修復はあきらめ、動作品の個体から「HIC-1」小基板を移植して修理しました。

「HIC-1」は単体での部品がございませんので、動作個体をドナーとするため修理費用が高額になってしまいます。
修理部品として、基板のクローンも作成してみたいですね。

当店ではメニューにない修理も承っております。
お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。